こんばんは!
Kazumiです。
私は中高一貫校で英語講師をしながら、おとわヒーローズという英語学校を立ち上げています。
未来に羽ばたくヒーローたちを育てたいという思いから、自分で英語スクールを立ち上げています。
なんだろう。この社会って、多数派でなりたっているような気がするけれど、本当に現実はどうなの??って感じることがあります。
長い教師生活で一人、記憶に残る女子生徒がいます。
家も貧しければ、両親は離婚して、母親が兄弟3人を一人で育てているんですけど、教育に関しては興味がないというか、兄弟3人、空手をやっているのだけれど、勉強するような環境はなくて、私の担当した兄弟の真ん中の子も、ひらがなも書けない、だから黒板の文字も写せない、「障害があるのかな?」と感じた先生たちもいて、専門家に繋げるように話したりしたけれど、親御さんはそれを認めない。
私が彼女と出会ったのは、その女の子が中3の時。
当時の私は、英語のスピーチに興味があって、自分の教える生徒たちには、いくつかの有名なスピーチの中から一つ選んで、しかも、自分が好きな部分だけを皆の前で、あたかも自分のスピーチのように発表する課題をだしていました。
彼女は、正直できるかどうかわかりませんでしたが、当時の私は、「全員に発表させる」という目標をかかげ、厚かましぐらい頑張っていました。でも、やりすぎないように、自分にいいきかせながら。。。
ところが、その女の子、私のところに来て「先生!私、キング牧師のスピーチ、やりたいから教えて」とやってきたんです。
すべてのスピーチに、どうしてその人がそのスピーチをしたのかとういう、英語なのに道徳みたいな授業を重ねてきました。
彼女は、「キング牧師って自分も貧しくて、苦労しているのに、夢をもって戦っている姿に感動した」ということです。自分の姿に重ねたみたいです。
それに、貧しいキング牧師なのに、言葉で多くの人々を動かしている姿に感動したということです。
彼女が私のもとにきてから、口うつしでキング牧師の”I have a dream.”を覚える日々が続きました。
それも、昼休みだけで。
彼女は、私が生徒指導??で毎日昼休みに、図書室にくるのを知っていて、毎日のように、私のそでを引っ張て「先生、教えて。」と小さな声で寄ってきて、本当に少しづつ、ひと単語ずつ毎日教えました。
発表の日、彼女は一度も教室のみなの前で、発表したことはなかったのですが、(だれとも話さない子だったので)、小さな声で、I have a dream.を発表し始めたのです。
私が想像していたよりも、長くスピーチを覚えていました。
他の生徒たちは、彼女のことを小さいころから知っていることもあって、人前で話す彼女を見たことがなかったのか、びっくりしていました。
結局、彼女さ最後まで、発表できませんでしたが、すばらしかった。
よく、長い文章を覚えたと私は感動してしましたし、他の生徒たちからも、大きな拍手をもらってました。とにかく、みなびっくりして、心から、「がんばったね!」「すごい!」と彼女に言葉をかけていました。
彼女は、席について座るなり、大泣きをしていました。嗚咽をしながら。
私は、強引に彼女を発表させてしまったからかと心配して、彼女にあとで謝りに行きました。
彼女は、「先生、私、こんなに自分ができるなんて思ってもみなかった。自分ができたことにびっくりして、そしたら、涙がでちゃって、ないちゃったの。」と話してくれました。
彼女は、「進路なんて、どうでもいい。うちはお金がないから、アルバイトで働けばいいし。」と、「私には夢がない。」といっていたのです。でも、このスピーチから、「私には本当は、夢があるの。キング牧師の話を聞いて、そして、英語でスピーチもできたから、きっと、頑張ればできるかもしれないと思って」と、高校にも進学しない、就職もしないと話していたのに、働きながら専門学校に行く決断をしました。
あんなに、無気力で、毎日休み時間も机に突っ伏して寝てる子が、授業中もずっと下を見ていた子が、夢を抱くようになりました。
私、思うんです。
英語って、どんな教科もそうだけど、特に英語は、実技科目。
いくらテストができても、使えないと、役にたたない。
書くことや、読むことが苦手でも、英語が話せて、コミュニケーションできて、世界で幸せに暮らしている日本人はたくさんいます。
成績の重視の国民って意外にすくないんじゃないかな?
日本語教師でもある私だけれど、第2言語が書けない、読めない人はたくさんいて、ビジネスでも成功しているし、良い人間関係も築いている人がたくさんいます。
本当に、世界を見たほうがいいと思います。
だから、なにかがにがてだから、すべてをあきらめるのは早すぎる!!
ここでの当たり前は、世界の非常識ってこともあるから!
はあ、もっと前に進みたいけど、ここのところ、ちょっと私は疲労ぎみ。
でも、がんばるぞう!🐘
おやすみなさい。
Kazumi